夢中霧中道途中

なにかにどっぶりはまりたい

ひとりごち

昔は1人でいても自分があった。
子どもの頃は時間が自分だけのもので、すぐに自分だけの世界に入ることが出来た。


子どもを産んで、自分の時間が無くなって、何をやっていても、すぐに他の人の為に駆けつけなければならなくなって、集中して沈み込んで行くようなあの世界には行けなくなってしまった。


仕事がまた悪かった。キーパンチャーって自分の思考ゼロ。目と指とを一本の線で結んで、後は機械のように過ごした。

 

 

さて、子育てが終わって、仕事も辞めて、自分の時間がたんまり出来ても、もうあの世界に沈み込んで行く事は出来なくなっていた。
今でも1人でいる時間は苦では無いけれど、自分という世界の広さはバスタブ程度になってしまったみたい。

 

この無職の3ヶ月、ハローワークに行ったり求職活動する以外は、めちゃめちゃ寝た。
4時に犬に起こされ、娘に1時まで語られていた私は、心底の寝不足さんであった。
昼は仕事してたわけだから。

 

 

今は寝なくて済むようになった。
娘が一人暮らしして10時に寝られるようになり、昼も昼寝が出来て、長年の睡眠不足がやっと終わったらしい。
仕事を辞めて頭をわざと空白にする必要も無くなったし。

 

バスタブが小さな池くらいになった。
底はまだ見えてるけど、まだなにも棲んでないけど。