夢中霧中道途中

なにかにどっぶりはまりたい

シェフ 三つ星フードトラック始めました

シェフ 三ツ星フードトラック始めました

 


カールはロサンゼルスの高級レストランの雇われシェフ。
料理を愛し創作意欲のある彼の情熱は、定番料理メニューを出したいオーナーにはわかってもらえない。
定番料理を批評家に酷評されて、慣れないSNSで反撃、炎上。批評家に食ってかかる動画が拡散され、仕事も失ってしまう。
八方ふさがりのカールは、元妻に誘われ息子と3人でマイアミへ。
そこでキューバンサンドに触発されて…

日本語タイトルにつながるわけです。

日本語タイトル、ダサいよね。内容丸わかりだし。

でも、この映画大好きなんです。
上演館が少なくて見られなかったけど、レンタルで見て音楽と料理にやられました。

で、DVDをamazonで買って、ずーっと流してます。
日本語版でコメンタリーの字幕をつけてが、一番面白かった。
コメンタリーっていつもわりとわいわい関係ない話が多いんだけど、コックさんと二人で話してるから、とつとつと料理の事を話したり、大物が出ても全然名前も言わないし、静か〜なんですよね。

本当に料理の映像が素晴らしい。
カールは、世渡りも上手くないし息子にも優しくないし、もっさい中年男なんだけど、料理をしている時の集中した姿が、その手際が、そして想像しかできないけどその味が絶品なんだよね。

魂のおもむくまま好きな事をしている時が最高なんだって、思わせてくれる映画です。

この中で、カールの友達でフードトラックも手伝うマーティン。
ジョン・レグイザモ演ずる彼が最高。
明るくてノリが良くて、魂がタフな感じ。
後、元妻役のソフィア・ベルガラ
モダンファミリーでも彼女は最高だけど、この映画ではまぶしいくらい綺麗。

音楽も、ラテンにジャズにヒップホップ、ずっと流したくなる曲ばかりです。

 

シェフ・カールが、楽しくない毎日を手放して好きな事を続ける事で、やっと一番大切にしたいものに気づく映画でした。

 

エンドロールで、コメンタリーにも出てる、ロイ・チェさんのホットチーズサンドを作るところが流れます。
撮っているのを知らせずにただ作り方を教える彼が、真剣にチーズサンドだけと向き合って作っている姿が、またカッコよかったです。